はてなで長い間質問してきて感じたのは、じゃないですか? と曖昧でいい加減な回答を
する人が結構いたことです。
もちろん、素朴な疑問としての じゃないですか? もあるので一概には言えません。
こういった曖昧なコミュニケーションは、隠ぺいされた形での意見や忠告の一種で、質の低いコミュニケーションです。
じゃないですか? がどんな時に使われるかというと、経験からいえば、影響力のない人が、無理して影響力を行使しようとする場合です。
特に一般論、抽象論で当たり前のことをいう場合は、そうです。
(例) 新しいことには、リスクがあるんじゃないですか?
じゃないですか? にどう応答するかは、簡単です。正面から、「情報的な価値がないですね。」といえばよいのです。
また、最初から、誰もが知っていることで、じゃないですか というような情報的に価値のないコミュニケーションはとらないでくださいと言えばいいのです。
じゃないですか? に対してもう少し踏み込んで対抗するには、確実という言葉を使います。確実な(体験や実績、社会的影響力)ところからの発言をしてくださいといいます。
じゃないですか? の問題の本質は、自分に社会的な影響力がないのを隠しながら、影響力を行使しようとするところです。意見や忠告のように直接的なコミュニケーションではないですが、自分の影響力を測ったり、拡大しようとしているには違いはありません。
確実よりも効果的な応答は、「私はそれほど馬鹿ではないです。そのくらいわかっています。」とか、「ここにいる人は、それほど馬鹿ではないでしょう。」というものです。こういうと、影響力がないことをはっきりさせることができるからです。
影響力がないことをはっきり自覚させたほうがいいかどうかは、状況によるでしょう。
生意気な意見や忠告の場合と異なり、じゃないですか? 発言をする人は、自分の影響力がないことを知りたくないのです。